【販促担当者様必見】商品が売れる「フック付き段ボール什器」の選び方と製作のポイント

自社商品の魅力を最大限に伝え、店頭での手に取りやすさを実現するために欠かせないのが「什器(じゅうき)」の存在です。

この記事では、販売促進のご担当者様、自社商品の展開をお考えの店舗様、そして広告代理店の方に向け、「フック付き段ボール什器」について、その種類や製作時の重要なチェックポイントを解説いたします。

1. 段ボール什器の種類と「吊り下げ」のメリット

店頭販促において「段ボール什器」は、コストパフォーマンスと自由度の高さから非常に多くの現場で採用されています。

一般的に段ボール什器には、カウンターの上などに置く「小型什器」、商品を吊り下げて陳列する「吊り下げ什器」、床に直接設置する大型の「フロア什器」など、様々な呼び方や形状があります。

商品パッケージによっては、棚状の什器に並べるよりも、商品を引っ掛けて立体的に見せる方が適している場合があります。

自立しない商品、薄い商品、小さくて種類が豊富にある商品などに最適です。

ブリスターパックに入った雑貨や文具、袋入りの菓子などは、フックにかけて陳列することで視認性が高まり、お客様が手に取りやすくなるというメリットがあります。

今回は、この「商品を引っ掛けて吊り下げるタイプ」の什器、特にフックを使用したフロア什器やカウンター什器の構成について詳しくご説明します。

2. 什器の要となる「フック」の選び方

商品を吊り下げるためには、当然ながら「フック」が必要となります。段ボール什器で使用されるフックは、大きく分けて以下の3つのタイプが主流です。

ネット用フック(金属製)

強度があり、重い商品にも対応可能です。見た目にも高級感が出ます。
長さの種類も豊富で、上下や左右に2段になっているものもあります。
ワイヤーネット用に使われていることも多く、フックは2か所でひっかかる構造になっているため、段ボール什器で使う場合は、什器側には穴を2か所あけてひっかけるものが一般的です。(この場合、什器側には縦15㎜程度の縦長の穴が28㎜間隔で開きます)
(出展)モノタロウ ネット用フック

金属製フック

ネット用フック(プラスチック製)

プラスチックでできている、ネット用フックで、ひっかけて使用するタイプです。
金属製のものより安価である場合が一般的です。
これも、長さの種類も豊富で、折りたたみができる(腕の部分が持ち上がる)ものや、ネットから外れないようにロックになっているものもあります。
元々はワイヤーネット用で、写真の物は4mmのものです。(3mm用に合わせてあるフックも存在します)
段ボール什器で使用する時は、20㎜角程度の穴を空け、ひっかけて使用します。

(出展)モノタロウ ネット用フック

ネット用フック

ボード用ディスプレイフック

什器本体に開けた穴に、はめ込むタイプです。
金属製のフックより安価で提供されていることが多いです。
これも長さは豊富にあり、折りたたみができるタイプのものもあります。
穴は一か所、20㎜角程度の穴が開きますが、穴が完全に埋まるのが特徴です。
引っかける面が小さいため、商品を密集させて陳列させやすいですが、その分、根元の紙は、厚紙や強化段ボールなど固いものである必要があります。
(出展)モノタロウ ボード用ディスプレイフック

ボード用ディスプレイフック

これらのフックは、長さについてもバリエーションがあります。

短いもので1.5センチから、長いものになると30センチを越えるものまで、1センチピッチで既製品として流通しています。(各種メーカー、商品によりさまざまあります)

陳列したい商品の厚みや陳列数に合わせて最適な長さを選定することが、什器設計の第一歩となります。

3. 製作前に確認すべき6つのカスタマイズ要件

最もシンプルなフック付き什器は、「段ボール製の本体」と「フック」のみで構成されます。

しかし、商品のブランドイメージや設置場所の環境に合わせて、より効果的な什器にするためには、いくつかのオプションや仕様を検討する必要があります。

発注や設計の段階で、以下の6点について事前にご検討いただくことで、より理想に近い什器をスムーズに製作することが可能です。

【製作時の確認チェックリスト】

  1. コグチ(断面)の処理: 段ボールの断面(波模様の部分)が見えると安っぽく見える場合があります。これを隠す加工をするか、コスト優先でそのままにするか。
    参考記事:ダンボール什器の「コグチ」問題:隠すべきか?見せるべきか?
  2. 印刷の仕様: フルカラー印刷で訴求力を高めるか、段ボールの素材感(クラフト色など)を活かしたデザインにするか。
  3. アジャスターの有無: 設置場所に多少の凹凸がある場合、地面と接する底面にアジャスターを付け、安定性を確保するか。
  4. フックの選定: 商品の形状、大きさ、販売方法によって最適なフックはどれか。
  5. 看板(ヘッダー)の有無: 什器の最上部に、アイキャッチとなる看板を取り付けるか。
  6. 納品形態: 輸送コストを抑えるために現地で組み立てるか、あるいはすぐに設置できるよう組み立てた状態で発送するか。

4. 「コスト重視」か「家具調」か。2つの製作アプローチ

上記の条件を組み合わせることで、段ボール什器は大きく2つの方向性で作ることができます。

① 一般的な段ボール什器(コスト・効率重視)

量販店などでよく見かけるスタンダードなタイプです。

最大のメリットは、折りたたんだ状態でコンパクトに発送できる点にあります。
これにより、輸送時の送料を大幅にコストダウンできます。
また、現地での廃棄も容易です。

一方で、全体的に軽量であるため、陳列する商品が軽い場合は、移動したり、転倒したりするという懸念もあります。
その際は、現地にて什器の背面にウェイトを置いていただいたり、床や商品棚等に固定するなどします。

小ロットから、量産での製作が可能で、短期間のキャンペーンやテスト販売、そして多店舗展開に最適です。

折りたたみ什器
折りたたみ什器(紙製、フック付き)

② 家具のような什器(耐久性・ブランド重視)

段ボール素材でありながら、まるで木製家具のような重厚感を持たせることも可能です。

この場合、折りたたみ構造ではなく、ボルトやネジを使用してパーツを固定するパターンもあります。
組み立てが複雑になる場合や、すぐに使いたい場合などは、完成させての納品も可能です。

フックも、上記で紹介したもの以外のもの(ねじで固定するタイプの物)などの仕様もできます。

また、底面にはアジャスターやキャスターなどを取り付ける加工も可能です。

一般的な段ボール什器に比べてコストは割高になりますが、鉄製、木製のような什器に近いものが作れる意味で考えると割安かもしれません。
「Re-board(リボード)」や強化段ボールなどを使用することで、長期間の使用にも耐えうる耐久性と、ブランドの世界観を損なわない高級感を演出できます。
常設に近い形での展開をお考えの場合におすすめです。

フック付き什器(高級タイプ)

まとめ

フック付きの段ボール什器は、ただ商品をぶら下げるだけの道具ではありません。

フックの種類の選定から、断面処理やアジャスターといった細部の仕様までこだわることで、商品の魅力を何倍にも引き立てる強力な販売促進ツールとなります。

「まずは試しに数台を導入し様子を見たい」
「既製の棚ではうまくPRができない」
などのお悩みを解決する方法に、ダンボール製のフック什器という選択肢を加えてみられてはいかがでしょうか。

目的と予算に合わせて最適な仕様を選ぶことが成功の鍵です。

ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、効果的な什器製作をご検討ください。