ダンボールとアレルギーの密接な関係
ダンボールを触っていると肌が赤くなったり、咳やくしゃみが出たりすることがあります。
何を隠そう、私自信もそうでした。
工場に行くと咳が止まらなくなり、咳をしすぎてあばら骨の間の軟骨を折るような事にまでなって、大変でした。
ダンボールに密接関わる仕事で、アレルギーがあるなんて、仕事を間違ったかとも思いましたが、ちゃんと対応することで変わっていける可能性もあるという点も含めて、この記事で紹介したいと思います。
(あくまで個人的な経験に基づいた事ですので、100%成果を保証するものではない点を予めお伝えしておきます)
まず、アレルギーとは何か?
そもそも、なぜアレルギーが起きるかというと、特定の物質に対する過剰な体の事で、私は「ホコリ」に対する反応が過剰に起きた結果、咳が止まらないという状況にありました。
私たちの体には「免疫」という病気を引き起こす異物(例えば、ウイルスや細菌など)から体を守る仕組みがあります。この仕組みが、ある特定の異物(ダニやスギ花粉、食物など)に対して免疫が過剰に反応して、体に症状が引き起こされることを「アレルギー反応」といいます。
アレルギーポータル
ダンボールのアレルギーの原因は「ホコリ」と「ダニ」
ダンボールは紙でできており、その紙を構成するのが繊維です。
その繊維が、ダンボールの表面からちぎれて「紙粉」として舞い上がります。
またツルツルしているように見えるダンボールの表面も、拡大してみるとかなり凸凹でザラザラしており、空気中のホコリを絡めとりやすい原因となります。
つぎに「ダニ」ですが、ダンボールは、ダニが住み着きやすい条件を満たしています。
特に使用済みのダンボールは注意が必要です。
- ナミナミ構造のため、ダニが卵を産み付けやすい
- 保温性・吸湿性・保湿性が高い
- 配送の過程でダニや、その卵が付着する可能性がある
このように、ダンボールのメリットである機能が、アレルギー反応を起こす原因となってしまっているわけです。
ダンボールアレルギーに対する対策
ここまで読むだけで鼻がムズムズしてきそうな気がしますが、次のようなキチンとした対策をすることで、反応を抑える事ができます。
ホコリに対しての対策
- マスクを着用する
- 手洗いやうがいをする
- 換気をする
- 部屋に入る時は外でしっかりとホコリを落とす
- 咳止めの薬を処方してもらう
とても一般的な対策かもしれまえんが、この方法でかなり軽減され、ほとんど症状が出なくなりました。
特に、マスクとうがいは、直接気管支を守る事にも繋がりますので、効果が高かったように思います。
また咳が出始めたと思ったら、迷わずすぐに薬を処方してもらうことで、症状がひどくなる前に抑える事ができました。
ダニに対しての対策
これは、ダンボールに限らず言える事ですが、ダニも生き物。
これらが生きにくい環境にすることで、減らすことができます。
- 湿気の多い場所で保管や使用をしない
- 明るくて風通しのよい場所で保管する
- 天日干しをする
- 除湿器、除湿剤、乾燥剤を利用する
- 使う時は、外でしっかりはたいて使う
- 60度以上でダニを死滅させて掃除機で吸う
ポイントは「乾燥」と「高温」です。
ダニも生き物ですので、水分を必要とします。
この水分を減らす事で、繁殖しにくい状況が作れます。
私は保管する時はかならず床に直接おかず、「すのこ」の上に保管します。
さらに、換気扇があり、日差しも入る部屋で保管をしています。
また60度以上でダニは死滅すると言われています。
ダニ駆除機能付きの絨毯や電気毛布で挟んだり、アイロンをかける事で死滅させることができます。
貰って来たダンボールで工作をする時などは、この対策をすることでより安心して使えます。
ただ、「乾燥」や「高温」での駆除も、ダニの死骸を吸い込む事でアレルギー反応が出てしまうので、その後の掃除も忘れずに行ってください。
一番は「新品」を使う事
ホコリもダニも、「使用済み」のダンボールで発生しやすい条件が整います。
ですので「新品」を使うのが一番の対策となります。
私が行っているダンボールの工作は、基本的には新品のものを使います。
沢山の方に行うので、衛生面でも気を遣いますし、新品の方が創作できる幅も広がるからです。
そして何より、対策さえしておけば、安全に使える材料ですし、安く手に入る工作には最適な素材ですので、是非これからもいろんなことに使っていってくださいね!